NEWS / BLOG
2013.02.22
プログラマの提出作品はここを見ている!
#プログラマー

新年あけましておめでとうございます!
初登場のプログラマーOです。よろしくお願いします。

このところ少々忙しい日々が続いておりまして、ブログを書いてる暇があるならプログラムを書け
と言われそうな気もしますが宿題をやらなきゃならない時に限って部屋の掃除を始めてしまう
みたいな事ってあるじゃないですか。ね?

さて私ことプログラマーOはゲーム業界を目指す皆様からジーンにご提出していただきました
作品の選考を行う役割を与えられた一人であります。
学生の皆さんは自分の作品のどういうところがチェックされるのか、
非常に気になるのではないかと思います。
そんなわけで、今回はズバリ「プログラマーの提出作品はここを見ている!」
というテーマでお送りいたします。なお、プロブラマーOの個人的な見解であり
ほかの人だと全然違ったりするかもしれませんという事をあらかじめお断りしておきます。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *  * * * *

まず第一に注目するのは「プログラムをどこまで自分で書いているか?」です。
これはグループで制作した作品のプログラムでどれだけの範囲を担当したか、というのもありますが、
僕が注目するのは「どれだけライブラリに頼らず自作しているか」という点です。
ここでいうライブラリとはDirect X などの基礎部分のものではなくて、
特に学校から提供される、ゲームロジック以外の部分の面倒を見てくれるようなものの事です。
フレームワークと言った方が良いかもしれませんね。

昨今のゲーム開発事情を考えますとライブラリをうまく使いこなすというのも重要です。
しかしその内部がどういう構造になっているのかを調べてみたり、自分なりに作ってみたりというのは
ゲームプログラムの能力の基礎を築くのに有効ですから評価をする上でポイントが高いです。

次に「プログラムの構造がスッキリしているか?」です。感覚的な表現ですみません。
例えばクラスが複雑になりすぎていないとか、1つの関数の中身が長くなりすぎていないとかです。
クラスや関数をちょうど良い大きさにするためにはプログラム全体の中で特に関係が深い部分や、
部品として使い回せる部分をうまく切り分けられる必要がありますから、
スッキリした構造のプログラムが書けているのはうまく設計する力が身に付いていると判断できます。

そして「適切なコメントが書けているか?」です。
これによってまず自分で書いているプログラムの事をどのように理解しているのかが分かります。
それとコメントを付けるのはめんどくさいものですが
それが出来ている丁寧さ、マメさというのが仕事をするときに活きてくると思います。

最後に「ゲーム作品としての完成度」です。
なんだかんだ言っても、しっかりと動いているものがあればそれだけで説得力がありますね。

ちなみに僕の場合、提出作品をプレイするときにはちょっと詰まったらすぐ投げ出します。
せっかく作ったからという気持ちからでしょうか、
最初からいきなり色々な要素が盛り込まれていてあらゆる技を駆使しないと
先に進めないようなゲームを見かける事もありますが
初めてプレイする人が徐々に慣れて行けるようなレベルデザインが考えられているかを見る
という意味でも頑張らないようにしています(笑)

以上が僕が提出作品を見るときの主なポイントですが、
ほかにもここぞという点があればアピールしていただけるとありがたいです。

 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *  * * * *

ちなみに十数年前、僕が就職活動をしていたときにはJavaで組んだプログラムを提出したのですが
後から聞いたら動かなかったって言われました。
プラグインが必要ですけど大丈夫ですか?って提出先に確認したら大丈夫です!
って返答があったんですけども…そんな僕でもゲームプログラマーとして就職してここまでやってきている
という事例も世の中には存在したりもします。運が良かったんですね!

プログラムに対する熱意があふれるような作品をお待ちしておりますので
株式会社ジーンをよろしくお願いします!ドーーーーーン!!

akeome_01.jpg