スタッフブログをご覧の皆様、こんにちはこんばんは。
怪談大好きプランナー・五臓六腑です。
毎年この時期になると怪談やホラー系のイベントが増えて、
「くぅ~!コレコレェ!」と夏を謳歌しているワタクシですが、今年はいつもと少しばかり様子が違いました。
怪談以上にアツい夏が、そこにはあったのです。
PERACON2025――
https://peracon.cesa.or.jp/
プロ・アマ問わず、全国のゲームプランナーが"ペライチ"で殴り合う、年に一度の祭典。
というわけで今回は、我々xeen企画部がPERACON2025に参加した際の裏話をお届けします!
▼参加に至る経緯
xeen企画部はいくつかのグループに分かれており、それぞれがゲームプランナーとして成長するための活動を行っています。
私が所属するグループでは、結成当初から「企画提案力の向上」を方針として掲げていましたが、
「できれば、もう少し具体的な成果が見える目標を立てたい」
というリーダー(以下、アニキ)のひと言をきっかけに、PERACON2025への参加が決定しました。確かにこれなら、"順位"という、これ以上なく明確な数字で結果が出ます。
かのイギリスの登山家、ジョージ・マロリーは言いました。
「なぜ山に登るのか? そこに山があるからだ」
そんなわけで、ペラコンという山のテッペンを目指す戦いが、幕を開けたのです。
▼PERACONへの意気込み
我々のグループは「やるならやる、全力でやる」がモットー。
今回のPERACONも、参加を決めたからには徹底的にやるぞということで、
「社名と個人名、両方公開する」
とアニキが宣言。
これによりメンバー全員が生半可なものは作れないぞと、気を引き締めました。
ペラコンで社名を公開するというのは、順位や作品の作り込み具合が、そのまま会社全体の実力として世間に映るということ。
良い企画書を作ろうという「努力」だけでなく、「結果」も求められます。
当然会社からすれば多少のリスクを伴うわけで、実際にアニキが社名を出す事の是非を相談した際も、会社の名前を背負う覚悟はあるのかと問われたそうです。
しかし、そこを乗り越えることで大きく成長できると考えた彼は、リスクを承知のうえで
「それでも、やらせて下さい」
「中途半端な作品にならないよう僕が監修します」
と返答。
そこに彼のこれまでの実績と信頼が裏付けとなり、最終的にxeenの魅力や実力、
楽しくゲームを開発している雰囲気などを発信する機会に繋げられるだろうということで、
「よし、やってみろ!」と背中を押される形となったのです。
▼ペライチ制作の四方山話
社名を背負うというプレッシャーは相当なものでしたが、それ以上に大きな恩恵もありました。
それが、我々の団結力のブーストです。
PERACONは基本的に"個人戦"。 つまり、全員がライバル。
若手・ベテラン問わず順位がつけられる、なかなかシビアな戦いです。
しかし、全員が同じ社名を背負うことで、
「xeenという黒船が来たと思わせたい」
という共通の目標が芽生え、強い結束力が生まれました。
そんな感じでペラコン開幕前からブンブンにエンジンを吹かしていた我々でしたが、6月23日に発表されたお題はずばり 「予約」
正直な話をすると、これはちょっと難しいなと感じました。
今まではその言葉から連想されるものの幅が広く、差別化し易いテーマが多かった印象ですが、
「予約」という言葉になると、多くの人が「ホテル」「レストラン」「チケット」といったものを連想するのでは無いでしょうか。
かといってお題の解釈を広げすぎると、「予約」という内容から逸脱してしまう......
つまり、容易にネタ被りが発生するだろうなと感じたのです。
そこで我々は、お題発表の翌日に全員集合。
今回の対策や、ブレストで出たアイディアに対して多角的に意見を出し合い、深掘りしていきました。
お陰で、一見良くありそうなネタでも他にはないユニークなゲーム性を打ち出せたり、独自の世界観に辿り着けたと思います。
企画書制作に入ってからも勢いは止まらず、
・内容は面白いのに、そのイメージが伝わりきっていない。
・この部分の説明を足したほうがいい。
・レイアウトが悪く内容が頭に入りづらい。
......などなど、キャリアを問わずメンバー全員が忌憚のない意見を出し合う空気が自然と生まれていました。
また、我々の熱量が外にも伝播したのか、グループ外のプランナーの飛び入り参加も!
格ゲーで「挑戦者が現れました」のカットインが入ったときの感覚って、こんな感じだったなぁと思い出しました。
締切当日のギリギリまで粘っていたメンバーもいましたが、最終的には全員が無事に提出!
ちなみに、最後まで粘っていたのは他でもない、この私です。
▼気になる結果がこちら!
15位:世界一忙しい男の秘書のパズルDEリザーブ (審査員賞:鈴井賞、高田賞)
110位:おばあちゃんのためなら予約争奪戦に勝つしかねぇ!
▼結果速報ページ
https://peracon.cesa.or.jp/result.html
※本ブログ掲載時の順位と、審査コメントを含む最終結果発表時の順位に相違が生じる可能性があります。
思い通りの順位に届かなかったメンバーもいれば、予想以上の高評価を獲得したメンバーもいて、まさに十人十色。
(実際のメンバーは十人もいませんが)
さらに、社名を公開していたことでPERACON団体戦の集計対象となっていたようで、
こちらではなんと、まさかの2位を受賞!
「xeenは面白いゲームを作る会社で〜」とのコメントまで頂き、メンバー一同大歓喜。
グループで切磋琢磨してきた成果が実を結んだようで、参加して良かったと心から思える結果でした。
続く感想戦では、審査員の皆様の総評やコメントから、
自分の企画のどこが評価されたのか、あるいは何が足りなかったのかを改めて見直すことができました。
実際に参加していたかどうかで、この感想戦から得られる"経験値"には大きな差があると思います。
また、約400人弱の参加者の中で、我々グループのメンバー全員が100位前後に食い込めたのは、
素直に「健闘した」と胸を張って言えるのではないでしょうか。
そして何より嬉しかったのは、参加した全員が口をそろえて「楽しかった!」と言っていたこと。
中には
「なぜペラコンは年イチなのか」
「来年も絶対出たい!」
......と、早くも2026年に向けて意気込む猛者もいました。
グループ外でも「次は私も参加します!」と表明したプランナーもいたので、それだけ周囲に良い影響を与えられたことを誇らしく思います。
そんな中、個人的に一番印象に残っているのが、ペラコンお疲れ様ランチのあと、アニキがふと漏らしたひと言。
「あれは、青春でした」
文字に起こすとこそばゆいですが、その場にいた私は、メタルバンドのギタリストばりに首を高速で振っていました。
世間では、それをヘドバンと呼ぶそうです。
というわけで、今回のペラコン参加は、我々xeen企画部にとって非常に実り多い経験となりました。
次回の参加では、今回得た反省や気づきを活かして、さらに一歩上を目指していきたいと思います。待ってろよ、PERACON2026!
それでは今回はこのあたりで。
まだまだ暑い日が続きますが、皆様もどうぞお身体にお気をつけて!
以上、令和になって突然ヘビーメタルにハマり始めた五臓六腑でした!