NEWS / BLOG
2023.07.07
2023年度 デザイン部の新人研修!
#デザイナー #採用関連

こんにちは。この春に入社しましたデニム大好き新人3Dデザイナーのデニマーです。

4月に入社し、早くも3か月が経とうとしています。
梅雨明けも間近になり、いよいよ夏本番がやってまいります。
デニム育成中のデニマーには過酷な季節です。

さて、xeenではマナー研修などの全職種共通の研修のほかに、各職種専門の基礎知識やスキルを身に付けるための新人研修制度があります。
研修期間中は、先輩社員とマンツーマンで教えて頂きながら課題に取り組みました。

そんな研修を終えて、現在はそれぞれのプロジェクトに配属されてがんばっている新人デザイナーに新人研修での話を聞いてきました~!

 

【登場人物紹介】

icon20230707_01.png

デニマー:雨の日以外はデニムを履いて育てている。
デニム鑑賞がお酒のおつまみ。

icon20230707_02.png

ソイハニー:モーションキャプチャーが大好き。
珈琲よりも紅茶派。

icon20230707_03.png

アポー:キャラクターも背景もやってみたい。
アップルパイのリンゴはしゃきしゃきが好き。

icon20230707_04.png

ハンゾー:フォトリアルな背景が好き。
大阪のおいしいラーメンを探している。

icon20230707_05.png

素パスタ:変なキャラクターが好き。
タバスコの大瓶を数本常備している。

 


【UE(アンリアルエンジン)研修】
UE研修では、操作やレイアウトの説明などの基本的な事からゲームを作る際に必要な機能や技術を一通り学び、UEの概要を知ることで、これからの作業に活きると思いました。

そんなUE研修について、あれこれ聞いてみましょう。

icon20230707_01.png デニマー「学生生時代にUEを使用した経験はありますか?」
icon20230707_02.png ソイハニー「UE自体は認知していましたが実際に触ったのは初めてでした」
icon20230707_03.png

アポー「個人的に触ってみたことはありましたが、挫折した思い出が...
この研修でUEのことをしっかり学ぶことができたのでよかったです」

icon20230707_04.png ハンゾー「基本操作やライト周りのことは知っていたため、最初は簡単だったけど後半になるにつれて難しくなっていきました」

ハンゾーさんは学生時代、個人的に使用していたということで基本的なことは知っていたみたいですが、授業などはなかったため少し突っ込んだ内容になると難しかったようですね。
とはいえまったくの0からのスタートではないので、これは大きなアドバンテージですね。

icon20230707_01.png デニマー「UE研修を受けてどうでしたか?」
icon20230707_02.png ソイハニー「質問がしやすく、回答も正確でとても分かりやすく説明していただきました」
icon20230707_03.png アポー「UEについて全く知らなかったので、UEの用語などについても丁寧に教えていただけて良かったです」
icon20230707_05.png 素パスタ「この後の研修でも実装作業をUEで行ったのでスムーズに作業ができました」

その他にも素パスタさんは、ライティングや質感表現がすごいと言っていました。

 


 

【新人研修その①:ブロック塀】
背景の研修では、まず初めにブロック塀の作成をしました。
簡単な形状ではありますが、並べたときにパターン感が出ないようなUVの調整やテクスチャの作成をする必要があります。
命名規則などのデータの管理にも新人は苦労しました。

blog20230707_01.png

icon20230707_01.png デニマー「今日もアップルパイを食べていますね。アポーさん、よろしくお願いします」
icon20230707_03.png アポー「よろしくお願いしますわ」
icon20230707_01.png デニマー「ブロック塀の研修で大変だったことはありますか?」
icon20230707_03.png

アポー「先輩方にチェックして頂いた、フィードバックの対応がとても大変でした。
ごまかしや細かいミスを見逃さない先輩社員に、プロと学生の違いを感じました。
また、テクスチャの解像度を下げたときにハイライトや溝の影が消えないよう工夫をすることも苦労しました」

icon20230707_01.png

デニマー「それだけ親身になって教えていただいたんですね。解像度の問題は私も本当に苦労しました...」

icon20230707_03.png アポー「そうですね、些細な質問にも丁寧に答えていただきました」
icon20230707_01.png デニマー「では次の質問です。学生時代に3D制作をしていたと思いますが、今回の研修で初めての経験はありましたか?」
icon20230707_03.png

アポー「命名規則に則ったデータ管理は初めての経験でした。
学生時代と違うのは、作成者以外の人がデータをチェックする際に一目見てわかるようなデータづくりをしなければいけないことです。
最初はデータ名が違ったり、テクスチャのサイズを間違えたりしましたね」

icon20230707_01.png デニマー「自分一人だけでゲームを開発するわけではないのでデータ管理はとても大切ですね。アポーさん、ありがとうございました!」

 



【新人研修その②:木】
木の研修ではLODという機能を使用しました。LODとは視点との距離が近いとハイモデルに、
遠いとローモデルに自動で切り替えてくれる機能のことでこれを使用することでゲームへの負荷を軽減してくれます。

blog20230707_02.png

icon20230707_01.png デニマー「続いて木の研修ではハンゾーさんにお話を聞いてみたいと思います。ハンゾーさん、今日もさわやかですね。よろしくお願いします」
icon20230707_04.png ハンゾー「さわやかが売りなので。よろしくお願いします」
icon20230707_01.png デニマー「木の研修で大変だったことは何ですか?」
icon20230707_04.png

ハンゾー「個人的に一番ハードで時間がかかった研修だったと思います。その中でも枝や葉っぱの配置に苦労しました。
枝や葉っぱの生え方にも規則性があります。
最初はなんとなく配置してしまったので修正が大変でした。
事前に資料を準備したり、修正のしやすいデータで作成することの重要性を学びましたね。

icon20230707_01.png デニマー「枝が同じ高さから生えてこないとか地面を向いて枝が伸びることはないとかですかね。3D制作をする上で資料はとても大切ですね!」
icon20230707_04.png ハンゾー「そうですね。モデルの違和感をなくすために資料はとても大切だと思います」
icon20230707_01.png デニマー「次の質問です。この研修で初めてだったことはありますか?」
icon20230707_04.png ハンゾー「LODの作成が初めてでした。ハイモデルからローモデルに切り替わるときに形状や影の形が大きく変化しないようポリゴンの削減をするのが難しかったです。何回も確認しました」
icon20230707_01.png デニマー「思いがけない変化に気づくためにもこまめに確認することは大切ですね。ハンゾーさん、ありがとうございました!」

 



【新人研修その③:家】
背景研修の最後は家の制作でした。
この研修では屋根の突起をテクスチャのみで立体的に表現する必要がありました。
また、窓などの小物もUVの工夫をする必要がありました。
前二つの研修で得た知識や技術を踏襲し、作業に励みました。

blog20230707_03.png

icon20230707_01.png デニマー「家の研修は素パスタさんに質問してみたいと思います。素パスタさん今日もデスクが散らかっていますね。よろしくお願いします」
icon20230707_05.png 素パスタ「よろしくお願いします」
icon20230707_01.png デニマー「家の研修で大変だったことはありますか?」
icon20230707_05.png 素パスタ「テクスチャで立体表現をすることの難しさのほかに壁や屋根の隣接する部分を破綻なく仕上げることが大変でした」
icon20230707_01.png デニマー「サンプルを見たときに面白いなと感じましたよね。同時に調整の大変そうな研修だと感じました」
icon20230707_05.png 素パスタ「はい、ある程度イメージがしやすいように仮のテクスチャを作成してUV展開したりするなど工夫はしました」
icon20230707_01.png デニマー「初めて知ったことはありましたか?」
icon20230707_05.png

素パスタ「UVをタイリングするときのセオリーを教えていただきました。同じ角度で見た時に重ねた部分が同時に見えないようUVの配置を考えるという事です。
そういった事も考えながらUVの配置を考えました」

icon20230707_01.png デニマー「解像度を保持するためのタイリングも調整・確認の繰り返しなんですね。素パスタさん、ありがとうございました~!」

blog20230707_04.png

 


 

【新人研修その④:キャラクターセットアップ】
ここから先はアポーがインタビュアーとなってお話を聞いていきます。
背景研修の次にキャラクター研修を行いました。
キャラクターといってもリギングがメインの研修で、ローモデルの作成→ジョイントを作成→ローモデルのウェイトを調整→ハイモデルに転写→Human IKでリグを付けるといった流れで研修をしました。

blog20230707_05.png

icon20230707_03.png アポー「デニマーさん、よろしくお願いします。キャラ研修で大変だったことはありますか?」
icon20230707_01.png デニマー「転写するハイモデルは用意されているものだったので、ある程度形状を合わせて作成する必要があり、何度も調整しました」
icon20230707_03.png アポー「今回、初めて知ったことなどありますか?」
icon20230707_01.png

デニマー「補助ボーンやラベルの設定は初めての経験でした。補助ボーンを追加することで、動きを付けた時に変形してほしくない箇所の形状を維持してくれます。
また、ジョイントにラベルという設定をすることで、その後の作業が格段に楽になり、もっと早く知っていれば!と感じました」

icon20230707_03.png アポー「補助ボーンがうまく作用したときは感動しましたよね。デニマーさん、ありがとうございました!」

blog20230707_06.png

 


 

【新人研修その⑤:モーション研修】
続いてモーションデザイナーのソイハニーさんにも話を聞いてみたいと思います。
モーション研修では基本的な歩き、走りモーションを始めとして、格闘のインゲームモーションや必殺技の演出など経験や知識が求められるモーションも作成しました。

blog20230707_07.png

icon20230707_03.png アポー「...よろしくお願いします、ソイハニーさん」
icon20230707_02.png ソイハニー「いつも私に冷たいですね。よろしくお願いします」
icon20230707_03.png アポー「学生時代もモーションをしていたそうですが、初めて知ったことなどありますか?」
icon20230707_02.png ソイハニー「Human IKを使用するのが初めてでした」
icon20230707_03.png アポー「ソイハニーさんとは研修期間デスクが隣でよく動いていましたが目的は何だったんでしょうか?」
icon20230707_02.png ソイハニー「自分で動くことで全身の動きやポーズを確認していました。特に腰の動きや角度、背骨のひねりなどはいつも自分で動いて確認します」
icon20230707_03.png アポー「なるほど~。そういう事だったんですね。ソイハニーさん、ありがとうございました」

 



【入れ替え研修】
入れ替え研修ではエフェクト研修を共通で行い、3Dデザイナーはモーション研修を、モーションデザイナーはキャラクター研修をしました。
ゲーム開発はチームで開発するものなので、他の職種の理解を深めることで連携がよりしやすくなると感じました。では感想を聞いてみましょう~!

blog20230707_08.png

icon20230707_02.png

ソイハニー「私はモーション一筋だったので他職種に関しての知識が全くと言っていいほどなかったのですが、
入れ替え研修をしていただくことで他職種への理解が深まり、自分の職種とのつながりなどを考えられるようになりました」

icon20230707_03.png

アポー「エフェクト研修ではヒットエフェクトなどを作り、最後のエフェクト作成ではそれまで学んだことを生かし、思い思いにエフェクトを作りました。
初めてエフェクトを作りましたが、ノードをどこにどう繋いだらどんな効果が得られるのかを色々試しながら作成するのが楽しかったです。
モーション研修ではHuman IKを使い、勝利モーションを作成しました。モーション作成はあまりやったことがなかったので、新鮮な体験ができとても楽しかったです」

icon20230707_04.png ハンゾー「エフェクトとモーションは入れ替え研修で初めて触れましたが、3Dモデリングとはまた違った面白さがあって有意義な一週間を過ごせました。また、他職種への理解が深まったのでこの経験を実制作でも活かせるように頑張っていきたいです」
icon20230707_05.png

素パスタ「モーションもエフェクトも学生の時授業で少し触っただけだったので、不安ではありましたが、丁寧に教えていただけたのでなんとかうまく形にすることができました。静止しているモデリングと違って、溜めたり詰めたりするタイミングの作業が新鮮で、とても面白かったです。
逆に大きな要素を決めて、そこから細かなところを調整していくのはモデリングと同じように感じたので、ざっくり大枠を決めていくのは大事だと改めて思いました」

icon20230707_01.png デニマー「私もモーションやエフェクトは初めてでした。自分の意見や要望を言語化するために他職種の作業フローを理解することはとても大切だと思います。これからも他職種への理解を深め発信力のあるデザイナーになりたいと思います」

 


 

【さいごに】

最後に今回の新人研修を通してどうだったかを聞いて、締めくくりたいと思います。
皆さん研修はいかがでしたか?

icon20230707_02.png

ソイハニー「改めましてモーションデザイナーのソイハニーです。
今回の研修を経てたくさんのことを学ばせていただき、モーションデザイナーとしてもゲーム業界のクリエイターとしても成長することができました。これからもたくさんのお仕事を経験し、クリエイターとして成長をし続けていきたいと考えています」

icon20230707_03.png

アポー「3DCGデザイナーのアポーです。
最初はわからないことばかりで不安でしたが、この研修で先輩社員の方に1対1で丁寧に教えていただけたので、不安な気持ちも吹き飛び、かなりスキルアップすることができました。これから先もたくさんの技術を身に付けて、一人前になれるよう頑張りたいです!」

icon20230707_04.png

ハンゾー「改めまして3DCGデザイナーのハンゾーです。
研修ではわからないことや失敗してしまったことも多々ありましたが、その度に丁寧に説明してくれた先輩方のおかげで大きな成長を実感できました。この先もさらなるスキルアップのために様々な技術を吸収して、成長していきたいと思います」

icon20230707_05.png

素パスタ「3DCGデザイナーの素パスタです。
データ管理の規則や他の人が理解しやすいデータづくりなど、学生時代に個人で作っていた時と違う視点からご指摘いただくことも多く、放っておくと同じ名前のデータがたくさんできちゃうタイプの自分は襟を正すような気持ちで取り組んでいました。
研修していただいた先輩方は皆さん優しく、使ったことのないツールの使い方から、その場で思いついた素朴な疑問などにも親身になって教えていただき、とても充実した時間でめちゃくちゃ勉強になりました。
この文章を書いているのは、研修が終わりお仕事に割り振られた後なのですが、研修を経験したおかげで、「これ研修でやったやつだ!」と進研ゼミみたいなことが起きて楽しいです。これからも、研修で学んだことをベースにどんどんスキルを増築して、頑張っていきたいなと思います」

icon20230707_01.png デニマー「3DCGデザイナーのデニマーです。初めてのことだらけで大変でしたが研修を通じて確実にレベルアップをしていると実感しています。学ぶことの多い業界だと思いますので、これからも自分のため会社のために精進していきます。研修でお世話になった先輩方ありがとうございました!」

 

以上、今年のデザイン部新人研修のレポートでした。
今度は自分たちが後輩にしっかり教えてあげることができるように、この1年間スキルアップできるように日々精進します!